経営学などでは元々使われていましたが、スポーツでも最近はよく耳にします。直訳は「動機付け」ですが、「やる気」と考えて下さい。スポーツをする上でこのモチベーションは非常に重要です。

モチベーション

モチベーションを左右する要因は環境・人・状況・結果の4つあります。モチベーションを上げるためには、『環境』としては安心して練習ができる場所があったり、適度な頻度で試合が入っている事など、『人』は一緒にプレーをしている仲間と上手くいってることやコーチ・監督を信頼している事など、『状況』はもう後がない思うとがんばれたりする事です。横浜フリューゲルスが無くなった最後の年に天皇杯で優勝したのが良い例でしょう。最後に『結果』ですが、当然試合に勝ったり、負けたけど自分達の良さは十分に出た、という事などがあります。
 ボクシングの元世界Jr.ミドル級チャンピオンの輪島功一さんが「パンチをもらっても効かないと思えば効かないんだ」と言ってましたが、これは高いモチベーションで試合をしたためと思われます。サッカーでも「負けたけれど次につながる試合だった」というのもモチベーションが下がらなかった結果、出てくる言葉です。

プロ中のプロ、加藤望選手
image今回どうしても書きたかったのは湘南ベルマーレの加藤望選手の事です。御存じの方も多いでしょうが、昨シーズンまで柏レイソルでプレーをしていましたが、契約終了となりました。加藤選手は常に高いモチベーションを維持して練習を続け、サテライトリーグではハットトリックの活躍を見せましたが、リーグ戦の出場はほとんどありませんでした。それでも腐る事なく節制した生活を続け、練習も頑張っていましたが、残念ながらチームを去りました。トライアウトを受けたところ、数十人いるJリーガーの中でも抜群の動きを見せ、見事に湘南ベルマーレと契約を結ぶ事が出来ました。普通ならモチベーションが下がってくるでしょうが、「さすがプロ」、「プロ中のプロ」と感じました。更にJ2リーグの開幕2試合に出場し3得点を挙げ、チームも連勝スタートとなりました。今までの苦労が報われたと個人的にも嬉しく思います。