アメフトやラグビーでのタックルや、バスケットやサッカーでの“ももかん”など、大腿部(太もも)を直接打撲すると筋肉の中に血腫(血の固まり)が出ます。これが骨化(骨になる)する事があり、骨化性筋炎となります。
今回は骨化性筋炎についてお話ししましょう。
打撲した後の痛みが残る場合、骨化性筋炎を疑う必要があります。文字通り筋肉の中に骨が出て来ます。
症状としては痛み、圧痛(押しての痛み)、腫れ、膝が曲がらない事があります。診断はレントゲン検査ですぐにわかります。
治療は、痛めて1週以内は痛み止めなどの飲み薬や湿布、低周波などの電気治療やアイシングを行います。急性期の痛みが引いて来たら軽い筋トレやストレッチなどの理学療法を行います。受傷後6週でジョギングは可能となり、3カ月で完全復帰となります。
手術をして血腫を取ったり、骨化した部分を取る必要はありませんので、あせらずにじっくり治して下さい。 |