足の内側に骨が余計にあり、それが痛むスポーツ障害を有痛性外脛骨といいます。外脛骨は副骨といって、ある人とない人がいます。日本人では21パーセントに存在するといわれています。この骨は舟状骨(しゅうじょうこつ)という足首の骨と後脛骨という足を内返しする筋肉の間にあります。過度な運動や捻挫がきっかけになり痛みが出ます。時に偏平足を合併する事もあります。
症状は局所の痛みや圧痛(押したときに痛む)、骨による膨隆を認めます。内返しに抵抗をかけると痛みが増します。診断は、レントゲンを撮ればすぐにわかります。
治療は湿布や低周波などを行いますが、インソール(足底板)で土踏まずのアーチを高くしてサポートすると効果があります。痛みの強い場合は注射をすることもあります。またストレッチや足の軽い筋トレなどの理学療法も有効です。このような治療を行っても痛みが取れない場合は、骨を取り出す手術を行います。術後のリハビリをしっかり行えば、1カ月でジョギング、2カ月でスポーツに復帰できるようになります。
両足にあることが多いのですが、痛みがなければ膨隆していても放置しておいてかまいません。 |